世界の帳には、幾筋もの未〆の行が記される。その中でも、水路の帳は特に重い。狭き道を行き交う船、その航跡は、世界の未決を映し出す朱印である。心残りは、その水路がただの一筋で終わらぬこと。いつか、全ての行が結ばれるまで、この帳は閉じられない。